瓦屋根の点検、いつ何を見る?登らずに確認できる5か所

こんにちは。
砥部町の柴田建設です。

台風が一段落したこの時期、「うちの屋根は無事だったのか」と気になっている方は多いと思います。とくに瓦屋根は、一枚ずれただけでも、そこから雨水が入り込みます。

愛媛には瓦屋根のお宅がたくさんあります。瓦そのものは50年、100年ともつ丈夫な材料ですが、瓦を留めている部分や、漆喰、下の防水シートには寿命があります。屋根の寿命は、瓦の寿命ではないのです。

この記事では、屋根に登らずに確認できる5か所と、直す・葺き替えるとなったときに知っておきたい制度の話をまとめました。

地上から見る5か所

双眼鏡かスマホのカメラ(ズーム)があれば十分です。晴れた日に、家の四方から見上げてください。

1. 棟(むね)のライン
屋根のいちばん高い部分が、まっすぐ通っているかを見ます。波打っている、片側に傾いている、棟の瓦が浮いている——これは棟の内部が崩れているサインです。台風で最初に飛ぶのがこの部分です。

2. 漆喰(しっくい)の白い部分
棟の瓦の下に詰めてある白い材料です。ここが剥がれて黒い土が見えていたり、ボロボロと欠けていたら、雨水が中に入り、棟が緩んでいきます。漆喰の詰め直しは屋根工事の中では比較的軽い工事で、放置して棟を積み直すことになる前に手を打つほうが安く済みます。

3. ずれ・浮き・割れた瓦
1枚だけ列から外れている、角が欠けている、色が違って見える箇所がないか。台風のあとは特に、隣家との境や軒先を見てください。

4. 谷(たに)と板金
屋根の面が合わさる谷の部分には金属の板が入っています。ここに落ち葉が溜まっていたり、錆で穴が空くと、確実に雨漏りします。屋根の雨漏りで最も多い箇所のひとつです。

5. 軒天(のきてん)と雨樋
軒先の裏側(軒天)にシミや剥がれがあれば、すでに雨水が回っています。雨樋が傾いていたり、瓦の破片が溜まっていたら、上で何かが起きている合図です。

そして、絶対に屋根に登らないでください。 瓦は踏む場所を間違えると割れますし、勾配のある瓦屋根は想像以上に滑ります。毎年、点検中の転落事故が起きています。

知っておきたい法改正:瓦は「全数留める」時代に

2022年(令和4年)1月1日から、建築基準法の告示基準(昭和46年建設省告示第109号)が改正され、新築時にはすべての瓦を釘やビスで緊結することが義務化されました。台風で瓦が飛散する被害が続いたためです。

これは新築が対象で、既存のお宅にさかのぼって義務が生じるものではありません。ただし、それ以前に建てられた瓦屋根は、瓦が土や引っ掛けだけで留まっている場合があるということです。葺き替えや修理をするタイミングで、この基準に沿った施工にしておくと、次の台風への備えになります。

葺き替えを考えるときは、補助金を先に確認

屋根を軽くする工事(重い瓦から軽い屋根材への葺き替え)は、耐震性の向上につながるため、多くの市町で住宅耐震改修の補助対象になります。

たとえば松山市の「木造住宅耐震改修等補助事業」では、昭和56年5月31日以前に着工された2階以下の木造一戸建てで、耐震診断の上部構造評点が1.0未満と判定された住宅を対象に、

  • 耐震改修設計費:対象経費の3分の2、限度額20万円
  • 耐震改修工事費:対象経費の80%、限度額115万円
  • 耐風改修工事費:対象経費の23%、限度額69万円(耐震改修とあわせて行う場合)

で、合計最大204万円の補助が設定されています。耐風改修の限度額は令和8年度から55.2万円→69万円に増額され、受付は令和8年4月15日開始とされています。

大事なのは、工事を契約する前に申請が必要という点です。先に工事を始めてしまうと対象外になります。お住まいの市町によって制度も金額も異なりますので、屋根の工事を考え始めた段階で、一度確認しておいてください。

まとめ

  • 瓦は長寿命でも、漆喰・棟の土・下の防水シートには寿命がある
  • 地上から見るのは、棟のライン/漆喰/ずれた瓦/谷の板金/軒天と雨樋の5か所
  • 屋根には登らない。転落事故が毎年起きています
  • 2022年1月から新築は瓦の全数緊結が義務。既存は対象外だが、直すときに合わせておくと安心
  • 屋根の軽量化は耐震改修の補助対象になることが多い。契約前の申請が必須

有限会社柴田建設では、屋根の点検から漆喰の詰め直し、部分修理、葺き替えまで対応しています。自社施工と協力業者のネットワークで、屋根・外壁・雨樋をまとめて窓口ひとつでご相談いただけます。補助金の対象になるかどうかの確認からお手伝いできます。

「これは急ぐのか、様子見でいいのか」——地上から撮ったお写真を1枚お送りいただければ、目安をお伝えします。

モノシバタにお気軽にお問い合わせください。0120-7276-23[ TEL:089-962-7276 FAX:089-962-7509 ]

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